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 13 自分専用の新たな強弱記号を定義した

●普通の強弱記号
ff,f,mf,mp,p,ppであるが、Finaleの場合、これに加えて、ffff,fff,ppp,ppppも用意されているFinaleでは最大音量127と最小音量0の間で、各記号の音量を次のように決めている。括弧内は音量値。

ffff (127)、fff (114)、ff (101)、f (88)、mf (75)、mp (62)、p (49)、pp (36)、ppp (23)、pppp (10)

●問題点
実際に曲を作ってプレーバックしてみると、記号がこれだけでは足りない。特に、 f,mf,mp,pあたりでは繊細な音量調節ができない。
ピアニストが演奏する場合は自分で判断して最適な音量で演奏するので問題ない。
しかし、シンセサイザーでは音量指示に機械的に従って演奏するので、曲がぎこちなくなる。

●新規記号の定義
Finaleでは発想記号の自作や定義変更が可能である。そこで、ffffからppppまで既存の強弱記号とその音量は変えずに、新たに次のような強弱記号を作成した。
既存のものと一緒に強い順に記す。★印は新規定義したものである。

ffff (127)、fff (114)、ff (101)、f (88)、fmf (83)★、mf (75)、mfminus (72)★、mfmp (68)★
mpplus (65)★、mp (62)、mpp (56)★、p (49)、pminus (43)★、pp (36)、ppp (23)、pppp (10)

これで、曲の音量の具合はかなり良くなったと思っている。

●ついでに
なお、強弱記号用のフォントはFinaleではKousakuとなっているが、新規記号作成のとき、このフォントを使うと文字化けが生ずる。
これはプログラムバグだろう。何とかしてもらいたい。仕方なくKousakuと似たフォントCambriaを用いた。
蛇足ながら、異なる五線(やレイヤー)に異なる強弱記号を割り当て、別々の強弱指示を与えるには、それぞれに異なるチャンネル番号を割り当てればよい。